『子どもの矯正』に対する2つの考え方

『子どもの矯正』は、矯正医の考え方によって治療方針が異なってきます。
その為、複数の矯正医に相談したあげくに、どうすればいいのかわからなくなってしまう、といったケースが後を絶ちません。

もちろん、どの矯正医の説明も間違っていないのですが、考え方に大きな開きがあるのです。

具体的な話をしますと、

1、『大人の矯正』で治療を完了させる考え方

2、できるだけ『子どもの矯正』内で治療を完了させる考え方の2つに分かれます。

1の考え方は『大人の矯正』前に改善しておいた方がメリットが大きくなる場合にのみ『子どもの矯正』を行います。ですから、そうではないケースでは、大人の歯がすべて生えそろってくるまで待つことになります。
この考え方の長所は、大人の歯が生えそろっと時点で治療スタートとなりますので、確実性が高くなることです。
歯並びやかみ合わせの細かいところまで改善できるため、見た目の仕上がり具合はかなり高いレベルものになります。

しかし、短所もあります。大人の歯が生えそろうまで待たなければならないため、モチベーションが低下しがちですし、何よりも、抜歯を伴う治療となる可能が高くなります。一度抜いてしまうと、2度と生えてくることのない大人の歯を抜くことは、できるだけ避けたいものです。
※『大人の矯正』治療は、すべての歯が大人の歯に生え変わる13~14歳からスタートします。

これに対して2の考えかたは、大人の歯に生えかわる前に、予測しながら改善していく治療になります。
9~12歳の成長期を利用して治療を進めていきます。

あごが大きくなると、歯を並べるためのスペースを十分に確保できるので、でこぼこができにくくなります。

その状況を実現するために、新たに形成させるあごの骨を適正な方向へと誘導していきます。そして、でこぼこの歯並びや前歯の出っ張り・受け口(上あごよりも下あごの方が突き出た状態)などを予防しながら、歯並びを安定させていくのです。

その際に使用する装置、取り外し式のものが多い為、お子様でも無理なく使用できます。

しかしこちらにも短所があります。
それはあごの骨の成長の量によって、予防出来るか否かも変わってくるということです。
「成長期の身長の伸びが何センチになるのか?」は正確に予想できないように、あごの骨の成長の量も、正確に予想することはできません。
したがって、確実性という点では、『大人の矯正』の方が優れていると言えます。
また子ども矯正の場合は、あごの成長量が予想を超えて大きくなると、引き続き『大人の矯正』が必要にあることがあります。

ここまでご説明した2つの考え方の内、どちらを選択するかは、矯正医の意見を聞きながら患者様が最終判断します。

ただし、こどもの矯正を選択する場合には、あごの骨の成長を最大限に利用するために、治療開始は早い方が良いでしょう。

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